スペイン(ロルカ聖週間パレード)

昨年スペインのロルカの刺繍博物館を訪問し素晴らしい金糸刺繍を見ました。この豪華な刺繍を施された衣装を着たパレードがあることを改めて知り、これは実際に見なければと思い、今年はパレードのあるセマナ・サンタ(聖週間:4/2-4/9)の時期に再びスペインに行くことにしました。

グラナダから車で3時間、山上のロルカ城の一画に建つパラドールにチェックイン、ロルカ城を散策したあとホテルで休み夜のプロセッションに備えました。

パラドール
ロルカ城
城の塔からの眺め

夕方、タクシーで市内に降りて桟敷席に向かいました。桟敷はメインストリートの両側に650メートル10000席が設置された世界最大の劇場となっていました。

プロセッションは夜8時から深夜0時まで4時間通しで行われ参加者数千人、馬数百頭、馬車、フロート、神輿という想像を絶する大規模なものです。市内の教会に属す6つの信徒団(真紅組、紫組、青組、白組、黒組、緑組)がそれぞれ聖書の物語を基にした金糸刺繍を施した豪華な衣装や扮装をしたプロセッションを構成して行進します。

セマナ・サンタのプロセッションの定番である三角帽子の一団が先頭を行き、キリストとマリアの神輿が続き、最後にバンドがでるのは同じですが、ロルカで驚くべきはローマ時代の扮装をした騎士が馬に乗り巧みな馬術を見せ、馬車や戦車がが疾走するのです。このため道路には土が全面的にひかれ馬場になっていました。またエジプトやローマの物語(クレオパトラやシーザー)を演ずる扮装行列やフロートが入るのも特色です。

また桟敷席は信徒団毎に陣取っておりそれぞれのグループカラー(青、白など)のスカーフを付け、神を称える掛け声を大声でだし応援合戦をします。掛け声の音頭をとるのが子供であったりでびっくり、宗教的高揚が充満し、行列の参加者と桟敷席の応援団が一体となって更に興盛り上がり、最後にマリアの神輿が来ると空からは花びらが降り興奮は絶頂となりました。

先頭は三角帽子のナサレノ(悔悟者)、KKKではありません

バナーが続きます
次はバンドです
ローマの軍人の騎士がきます
馬車がきます
バナーを振りながら歩きます。まるで日本の纏持ちのようです
エジプトのパレードです
ローマのフロートです
マリアの神輿です
マリアの神輿に花びらが降りかかります

4時間のパレードを14分23にまとめました。少し長いですが是非ご覧ください