雑誌の中に赤を主色にしたエネルギッシュな印象の織物に見入りました。トルコのキリムという織物です。以前からイスタンブールやカッパドキアに行きたいと思っていましたのでトルコに行くことにしました。しかしトルコは広大な国でメジャーな観光地を回るには車が必須です。しかしレンタカーで走る自信はなく専用車を手配するのはコストが掛かり過ぎますのでパッケージツアーに参加しました。イスタンブール空港に到着するとガイドさんが出迎え、待機していたバスに乗り込みました。個人ツアーとちがって何と楽なスタートでしょう。レンタカーのところまで自分たちで荷物を積み込む手間が無いし空港から目的地へのナビゲーションでケンカをしなくてすみます。ツアーは15名ほど、おまけにトルコのバスは実に乗り心地が良く、旅行自体は大変快適で素晴らしい観光を楽しむことが出来ました。しかし期待していたキリムを見ることが出来ませんでした。現地ガイドの方にはキリムを見たいと最初から伝えていたのですが、絨毯の工房やお店は案内されるのですがキルムは最後まで案内されませんでした。調べたところイスタンブールのイスラム博物館に織物のコレクションがある事がわかりました。ツアーの残り時間はもうわずかです。そこでグループから離団して個人行動をとる事にしました。トルコツアーの最後の集合場所と時間を添乗員さんと確認してからタクシーでイスラム博物館へ向かいました。館内に入りそれはそれはもう大感激です。ありました。歴史的なトルコの織物の名品がたくさん展示されていました。宝石の様にそれ以上かもしれません。ひとの手で丁寧に織り上げられたトルコの至宝です。トルコを訪れた甲斐がありました。今回は団体旅行で日程が決まっておりキルムの工房を訪ねることは叶いませんでした。次回改めて個人旅行で来ることにしましょう。

参考
キリムの研究 http://galatabazaar.com/info/cat36/