宮城県仙南の「ひな祭り」

宮城県仙南地域で開催された13のひな祭りイベントの内の3個所(白石市、大河原町、川崎町)4会場をまわってきました。

白石市壽丸屋敷

東北新幹線で東京から白石蔵王まで約2時間、白石市(しろいしし)は福島・仙台・山形の中間に位置しています。街の中心にある壽丸屋敷(すまるやしき、明治中期から大正にかけて建てられた土蔵造りの店蔵と母屋からなる豪商の町屋建築)で開催された「ほっこりおひなさま展」を見学しました。


駅から徒歩5分

邸内に入ると地域の家々で使われていた雛飾りが並び壮観です。白石和紙の展示もありました。

白石城(伊達家の重臣・片倉家のかっての居城)に向かって歩くと白石という地名の由来でパワースポットの「神石白石」があり丘の上に天守閣が見えました。

白石・人形の蔵

次に明治・大正・昭和にかけての人形など常時5000点を展示する「白石・人形の蔵」に行きました。中学校の社会科の先生だった方が「子どもたちに歴史を身近に感じてもらいたい」と平成7年にオープンした博物館です。

本館一階はなつかしの駄菓子屋グッズでいっぱいです。

別館一階には伊達家拝領の古今雛や江戸時代制作のさが並んでいました。

別館二階に市松人形がいっぱい。一体一体は可愛いのですがこれだけ密集して並ぶと見方によっては少し怖いです。

在来線のローカル電車で13分大河原に移動し国登録有形文化財佐藤家住宅で開催された「佐藤屋でひなまつり」を見学しました。

駅から5分ほど歩き白石川を渡りました。4月上旬の川堤は桜の名所として有名です。

大河原町佐藤家住宅

佐藤家住宅は、明治から昭和にかけて建てられた近代和風建築物で、その大きさと細部まで気を配った造作は保存状態が良く、繁栄を極めた大地主の歴史を今に伝えています。27名の会員によるボランティア団体「佐藤屋プロジェクト」により佐藤家住宅を利用して定期的なイベントが開かれており、今回は3月2日から4日まで「ひなまつり」が開催されました。


駅から徒歩10分


御殿雛


享保雛


享保雛

仙台

在来線で35分仙台に移動して駅前のホテルモントレ仙台に宿泊しました。最上階(17階)に温泉(SkySpaサラ・テレナ)があり疲れがとれました。


駅前で朝市通りにも近く大変便利です


露天風呂はありませんがサウナもある本格的な大浴場です。

翌日、仙台駅前からバスで1時間半(秋保温泉から10キロ)、国営みちのく杜の湖畔公園(南地区・北地区・里山地区の三つのエリアからなる広大な国営公園、蔵王山麓の裾野、釜房湖畔に位置した豊かな水と緑に囲まれています)にいきました。

みちのく杜の湖畔公園

南地区に入ると「時の広場」があります。ストーンサークルのような不思議な広場です。その先に「彩の広場」が広がっています。まだ春が早く花はほとんど咲いていませんが4月になったらさぞ綺麗でしょう。


時の広場


彩の広場

ふるさと村エリアまでの道の両側に花が咲きはじめ春の伊吹をかんじました。


クリスマスローズ


原種シクラメン


水仙とふきのとう

ふるさと村エリアには東北各地から8棟の古民家が移築されており、この時期(2/23-3/24)は古民家に総数13台の7段飾りやガラスケース入り雛飾りなどが展示されていました。


長屋門

釜房の家(宮城県)地元の釜房ダム建設ため水没した村から移築

         湯田河の松(樹齢六百年、鶴が羽を広げているように見えることから「鶴の松」と呼ばれています。

本庄由利の家(秋田県)

月山山麓の家(山形県)

南会津の家(福島県)

鳴瀬川河畔の家(宮城県)

遠野の家(岩手県)

津軽の家(青森県)雪が降り始めました


雪が激しくなってきました。帰ります。

より詳しい動画版(15分)をご覧下さい

あとがき

埼玉県岩槻では参道の階段に27段371の雛人形を並べる愛宕神社の雛飾りをはじめ各所で雛飾りやコンサートなどが行われる「まちかど雛めぐり」というイベントが開催され多くの人で賑わいます。これはこれで素晴らしいのですがやや観光的になりすぎた感もありす。反面、今回訪問した白石・大河原・やみちのく杜の湖畔公園ふるさと村の「ひなまつり」は人出も少なく決して派手なものではありせんが伝統的な日本家屋や古民家に雛人形が飾られ子供の成長を祝う「ひなまつり」の原点を見ることができ大変有意義でした。

 

 

 

 

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    染織

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