ハンガリー刺繍には大きく分けて三つのスタイルがあり、2年前に一番ポピュラーでシンプルな花柄スタイルのカロチャ刺繍を見にカロチャに行ってきました。今回はメゼーケベジュドに濃厚な花柄スタイルのマチョ刺繍を、そし現在はルーマニア領ですが以前はハンガリー領で今でもハンガリー族が住むクルージ・ナポカの郊外の村に最も古いスタイルのイーラーシュシュ刺繍を見に行くことを最大の目的とし、世界遺産とクリスマスマーケットを見にルーマニアとハンガリーに行ってきました。
箱根
紅葉の箱根に行ってきました。今回の目的は紅葉を見ることと岡田美術館とポーラ美術館に行くことです。新宿から箱根湯本まで小田急ロマンスカーで1時間半、箱根湯本から強羅までは箱根登山鉄道で40分、更に強羅から公園上までケーブルカーで5分、箱根美術館に着きました。昼食を強羅ではなく公園上駅に隣接したレストランでとりましたが正解でした。明るく眺めの良いレストランで料理も美味しく楽しめました。箱根美術館は熱海のMOA美術館の姉妹館で陶器のコレクションがありますが和風庭園の紅葉で有名です。紅葉の見頃ということで平日にもかかわらず大勢の入館者で一杯でしたが、約130種類の苔と200本のモミジで彩られた「苔庭」は小雨に濡れて大変美しい風情でした。
バスで小涌谷まで10分、箱根小涌園の前の岡田美術館に行きました。2013年に会館した新しい美術館ですが日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの美術品が展示されています。全5階、延べ床面積約7,700㎡、展示面積約5,000㎡にも及ぶ大美術館です。唐三彩などの中国陶器や古九谷などの日本の陶器の名品が大変見やすく展示され、絵画では尾形光琳、葛飾北斎、横山大観、上村松園など素晴らしいコレクションです。折よく「若中と蕪村」の特別展が開催されており若冲の鶏を間近に鑑賞できました。美術館正面に「俵屋宗達の風神雷神図屏風をモチーフにした」縦12メートル、横30メートルの大壁画が描かれ、それを足湯に入りながら見るようになっています。残念ながら館内は撮影禁止でしたので(入口のセキュリティでカメラだけではなくスマホまで預けさせられました)HPを御覧ください岡田美術館
大平台の旅館に泊まりました。食事も温泉もよくくつろぐことができました。チェックインした時は暗くなっていて分からなかったのですが翌朝起きてみると快晴、目の前は紅葉の山々の絶景でした。
大平台からバスで30分仙石原のポーラ美術館に行きました。ポーラ化粧品のオーナーの収集した約9500点を展示しています。モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソなどの西洋絵画ばかりではなく、近代日本絵画のコレクションも素晴らしく、来館者も少ないことからゆっくり鑑賞できました。
白馬と上高地
迷走台風10号が日本上陸する日の朝8時に白馬に向けて大宮を出発しました。幸い風もほとんどなく小雨模様程度でしたので高速道路を順調に進み安曇野で昼食し午後2時に白馬東急ホテルに到着しました。
白馬
初めて利用するホテルでしたが、なかなか良いリゾートホテルで、落ち付いたロビー、設備のよい客室、お洒落なレストラン、そして本格的な露天風呂つき大浴場がありました。8月末とはいえまだ夏のピークシーズンだと思っていましたが完璧にオフで宿泊客も少なく、周囲のホテルやレストランも休業中が多いようでした。ひと風呂浴びて外へ出ると青空となっていましたので、ホテルの周りの和田野の森を1時間ほど散策しました。樅の木ホテルの横の「おおべいし橋」を渡って和田野の森に分け入り、木々につつまれ道を歩いていくとエポックホテルは休業していて閑散としていました。ホテルに隣接してミニトレインパークがありましたが残念ながら営業していませんでした。乗り場には本物の電車が置いてありミニSLのレールが縦横に敷設されておりびっくりです。子供つれには楽しい施設だとおもいました。
上高地帝国ホテル
翌日は台風一過の晴天です。一路、上高地に向けて進むと左右の平野にはりんごがたわわになり、稲穂が波打ち、夏がおわり秋の風情です。風穴の里の道の駅でひと休みしたあと釜トンネルを通って赤屋根が青空に映える上高地帝国ホテルに11時半に到着しました。レストランでローストビーフのコース料理をいただきました。前菜は魚のテリーヌ、スープはかぼちゃの冷製、そしてメインのローストビーフはテーブルサイドでカーブしてサービスする本格的なものです。デザートは桃のゼリーそしてコーヒー、流石帝国ホテルです。味もサービスも完璧でした。
上高地散策
シャトルバスで大正池ホテルまで行き、大正池から河童橋まで散策しました。久しぶりに大正池に行きました。台風の翌日だったせいか観光客が以外と少なく静かな風景を楽しめました。焼岳が青空を背景にそびえ湖面には立ち枯れの木が突き出ています。半世紀も前の大学生の時にはじめて訪れた時のことを思い出しました。原生林を通り、木道を歩き、田代池に寄りました。ここは初めてです。浅い池で水が美しく印象的です。梓川沿いに河童橋に至ります。途中に上高地温泉ホテルなどの宿泊施設がありますがみな改築され綺麗になっていました。「昔は木造で山小屋のようなものだったな」などとつぶやいていました。梓川の辺りはすすきの穂がゆれて上高地はもう秋です。河童橋のたもとのカフェでアイスクリームとコーヒーをいただき、おみやげにアップルパイを買いました。河童橋からの穂高連峰は絶景でした。前回来た時は曇っていて山は麓しか見えなかったのですが、橋の上は観光客でいっぱいの銀座状態で最悪でした。今回は快晴で観光客も少なく、本来の上高地を満喫できました。上高地3時15分発・大宮着8時15分、流石につかれました。
オランダ・ノルウェー
ノルウェーのハーダンガーフィヨルドのウトネという小さな村の民族博物館にハーダンガー刺繍を見に行くことを最大の目的として、ノルウェーのベルゲン・ハーダンガーフィヨルド・ソグネフィヨルドとオランダのアムステルダムをめぐりました。
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八ヶ岳と諏訪湖
今年の4月4日に新宿駅新南口にオープンしたバスターミナル(バスタ新宿)から高速バスに乗りました。バスタ新宿は今まで新宿駅周辺に分散していた高速バスの乗り場を新宿駅新南口4階に集約したもので、JRからの乗り継ぎも良く広々としたロビーとチェックインカウンターが設備され非常に機能的で便利です。http://shinjuku-busterminal.co.jp/
日曜の下り中央高速道路は空いていて途中談合坂ICで20分の休憩をはさみ2時間半で八ヶ岳山麓の小淵沢のホテルに着きました。ホテルから歩いて10分、八ヶ岳リゾートアウトレットに行きました。小さな子供や犬をつれた若いファミリーで賑わっていました。超高級なブランドはあまりありませんがインポート系ファッションやスポーツアウトドア、生活雑貨、レストラン等64店舗が5500平米の広々とした森の中に展開し、買物しながら自然が楽しめます。http://www.yatsugatake-outlet.com/index2.php
ホテルからバスで15分ほどの平山郁夫シルクロード美術館に行きました。今回の旅行はこの美術館行くのが主目的でした。まづ特別展の「煌く布-金更紗と金糸織」を見ました。平山夫妻がインドとインドネシアで収集した金更紗(金を施したバティック)と金糸織(金糸を織り込んだ布)のコレクションです。我々夫婦も行ったインドのカッチ地方やインドネシアのジャワ島やバリ島などのもので、予想外で大変感激しました。1階には130回以上も訪れたシルクロードの取材と作品や最晩年の傑作「ルルド」の大作がありました。フランスの聖地「ルルド」で手に手にろうそくを持った大人たちの横向きの行列に子犬をつれた少女が正面を見つめる印象的な絵で、シルクロードの絵とは全く異なる画風に魅入られました。2階には砂漠を行くラクダの隊列の大作がならび圧巻です。同じモチーフを昼と夜の二枚に描き、向い合せて展示するという手法もユニークでダイナミックでした。
翌日は上諏訪に行き北澤美術館に行きアールヌーボーのガラス器の傑作を堪能しました。これぞエミール・ガレ、ドーム、ラリック、すばらしい、ため息がでます。特別展ではパートドヴェールという技法によるガラス器を見ることができ勉強になりました。さらに二階の展示室には文化勲章受章作家による日本画のコレクションを楽しみました。特に東山魁夷のヨーロッパを題材に青を基調にした「晩鐘」や緑を基調にした「ハイデルベルグ」の作品が印象的でした。http://kitazawamuseum.kitz.co.jp/index.shtml
タクシーで下諏訪に移動し諏訪大社秋宮の参道にある古民家を改装した蕎麦屋(苔泉亭)で天ぷらそばをいただきました。http://www.tamariya.org/taisentei/
昼食後、諏訪大社の下社の秋宮と春宮のニ社をお参りしました。Susieは若かりしころオルゴールで有名な三協精機(現:日本電産サンキョー)という会社に勤めていたことがあり、本社が諏訪だったことから諏訪には縁がありました。諏訪大社秋宮に行くと入り口の鳥居の前にサンキョーのオルゴールのモニュメントがあり懐かしい思いになりました。まづ出雲大社のような大しめなわがある神楽殿があり、その後ろに参拝する幣拝殿があります。その四隅に巨大な「御柱」が立っていました。7年に一度の天下の大祭と言われる「諏訪大社御柱祭」で16本のもみの大木が、4月氏子による勇壮な「山出し=木落し」の後、5月「里曳き」により社殿の四隅に建てられたものです。秋宮から中山道を1.1キロ歩くと春宮です。平日のせいか参拝者も少なく静かにお参りを済ますことができました。諏訪大社御柱祭の「木落し」でテレビで見て知っていましたが、その御柱が16本あり、四社の社殿の四隅に立てられていることは恥ずかしながら知りませんでしたので大変良い勉強になりました。http://www.onbashira.jp/about/taisha/
最後に諏訪湖の辺りに立つハーモ美術館に行きました。ルソーをはじめカミーユボンボワ、アンドレ・ボーシャン、グランマ・モーゼスなどの素朴派の作品400点を所蔵する個性的な美術館でした。http://www.harmo-museum.jp/
函館と下北半島
2016年3月26日に北海道新幹線が開通しましたので函館北斗まで乗ってきました。大宮発10時の便に乗る予定が京浜東北の事故で大遅延となり乗り遅れ、大宮に着いたのが10時35分、10時45分の便が満席で乗れず、次の便は2時間後の12時45分、青森までは1時間に2本ぐらいありますが北海道まではまだ便が少ないのです。大宮駅内で昼食をとりながら時間を潰しました。ようやく乗った新幹線は函館北斗まで3時間半極めて快適で、函館までなら飛行機より新幹線の方が良いですね。函館到着後、夕方から函館山に登り夕暮時から日没そして夜まで展望台で函館の景色を堪能しました。ロープウエーや展望台は観光客でいっぱいです。それも外国人の方が多いくらいで訪日観光客の増大が函館にも影響していました。
翌日は朝から元町地区からベイエリアまで2時間ほど散策、坂道で少し疲れましたが教会や明治時代の西洋建築を見て回りました。洋風木造建築が多く日本の他の都市とは異なるエキゾチックな町並みです。昼から五稜郭に行きました。五稜郭タワーに登ると眼下に日本では珍しい星形の城が見えました。その後隣接した北海道立函館美術館で開館30週年特別展「フランス近代美術をめぐる旅」を見ました。思いがけずルノワール、ミレー、セザンヌ、ピカソ、モディリアーニ、フジタの名画を堪能しました。その後赤レンガ倉庫エリアで昼食を取り、16時半のフェリーで下北半島の大間に行きました。大間は「大間マグロ」で有名な所ですので、もちろん本場のマグロを堪能するのが目的でしたが、期待した程ではなく少しがっかりでした。
三日目、大間からタクシーで佐井へ、佐井から観光船で仏ヶ浦観光に行きました。仏ヶ浦は下北半島の秘境で陸路だと駐車場から高低差100m以上の崖を下り20分・上り30分かかるそうですが、船だと佐井から30分の船旅で高低差0ですから便利です。海は海底のウニが見える程澄み、白く巨大な奇岩が連なり絶景です。佐井に戻ってからウニむき体験をしました。生きていて触手が動き、歩きだすほど新鮮なウニが一人5個、先生の指導で2つに割って中の身を取り出します。結構むずかしく、ウニが高いのも無理がないと納得しました。むいたウニはそのままだと1日で溶けてしまうそうで一般に流通しているウニはミョウバンで処理しているそうです。だから新鮮なウニはむきたてでないと食べられないわけです。自分でむいたウニを2階の食堂で刺し身定食を注文し、ご飯の上に乗せてウニ丼にして食べました。絶品でした。昼食後、高速艇で青森まで2時間半、途中でもう一度仏ヶ浦を今度は海上から眺め、イルカと遭遇したり楽しい船旅でした。青森港の船着場は昔の青函連絡船八甲田丸の隣、歩いて10分ほどで青森駅につきました。新青森から新幹線で大宮へ2時間半、楽しい旅行でした。
弘前
「津軽こぎん刺し」を見に弘前に行きました。
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イタリア
アッシジ刺繍をはじめとするイタリアの刺繍・レース・織物を見にローマとフィレンツェの間にある中世の街並みが残る緑豊かなウンブリア州に行ってきました。