クロアチア(2017)

今回の旅行は、世界無形文化遺産に登録されたパグ島のパグレースとフヴァール島のアガベレース、ドブロブニクの刺繍、クロアチアの民族衣装を見学することを主たる目的として、首都ザグレブから神々の手による水の箱庭と呼ばれるプリトヴィツ湖群国立公園を経由しアドリア海沿いにパグ島、スプリット、フヴァール島と南下しドブロブニクに至り、最後にモンテネグロのコトル、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルをめぐりサラエボから帰国するコースとしました。

ザグレブ

空港からザグレブ市内の民俗学博物館に直行し11時の開館少し前に到着しましたが、快く入れてくれました。おかげで他に入館者はおらずゆっくり見学することができました。

その後、イェラチッチ広場に向かい旧市街を散策しました。

午後3時に市内を発ちプリトヴィツェ湖群国立公園に向かい午後5時半に到着しました

プリトヴィツェ

 

翌日、8時にゲート2から公園に入り、先ずコジャック湖を船で渡り下湖群を4時間ほど散策しました。

午後1時にザダルに向かう予定でしたが、手配していた車のドラーバーよりブッシュファイア(やぶ火災)が発生して道路が封鎖されたため遅れるとの連絡が入りました。クロアチアと周辺国は夏の間は雨がほとんど降らず各地でブッシュファイアが発生するとのことで(確かにドライブしていると道路の左右に火災の後を見ることができました)最終的に車が到着したのは午後4時で3時間も遅延したことになります。このためザダルに到着したのは午後7時半頃となり、有名な夕日をみることができませんでした。それでも夜のザダルを散策することができました。ザダルの観光名所ナンバーワンであるシーオルガン(波の動きを音に変換して音楽を奏でさせる)のまわりは大勢の人でにぎわっていて音が良く聞こえませんでしたので、翌朝もう一度訪ね妙なる音楽を楽しみました。

ザダル

前日の到着が遅くなりサダルの民俗学博物館見ることができず残念でしたが、次の訪問地パグ島に向けサダルを出発しました。パグ島までの道は特異な景観でした。大陸側から続く石灰岩の地層で緑が少なく白い岩で覆われた荒涼とした風景です。しかしペグの町は海に面した明るい町でした。世界文化遺産に登録されてレースと羊乳から作られるチーズで有名で、旧市街の広場にレースギャラリーがあります。

パグ

パグレースギャラリー

昼食後、次の宿泊地スプリットに向かい、途中で世界遺産シベニクに立寄りました。

シベニク

午後6時頃にスプリットに到着しました。ホテルがディオクレスティアヌス宮殿の中にあって車が乗り入れできないため青銅の門の近くに車を止めてもらいました。門を通ると地下宮殿です。土産店が並ぶ通りをスーツケースを転がし、階段を上がってやっとホテルに着きました。観光には便利ですがチェックインとチェックアウトが大変です。ホテルの裏手1分の所に宮殿の中心の大聖堂があり、鐘楼に登りスプリット旧市街の全景を眺めました。迷路のような通りを歩いて旧市街全域を散策しました。夜は海沿いのプロムナードのステージで民族衣装の踊りや合唱を楽しみました。

スプリット

スプリット民俗学博物館

大聖堂の隣のペリスティルの中庭から、天井に穴の開いた前庭を通り民俗学博物館に行きました。

スプリットから25キロ程のところにある世界遺産トロギールに行ってきました。

トロギール

青銅の門の目の前の桟橋から高速艇でフヴァール島へ出港です。1時間ほどでフヴァールに到着しました。船着き場の目の前のホテルにチェックインして先ずはフヴァールの城塞に登ってフヴァールの全景を眺め、下山しながらアガベレースを見にベネディクト修道院に行きました。フヴァールは小さな町でスプリットと比べのどかでしたが、夜のレストラン地区には若者で一杯でした。

フヴァール

フヴァールから高速艇でドブロブニクに向かいました。アドリア海の島々をまわり3時間ほどでドブロブニク港に到着しました。すぐ車でスルジ山の展望台に上がりドブロブニクの旧市街を眺めながら昼食をとりました。

ドブロブニク・スルジ山展望台

その後国境を越えてモンテネグロのコトルに向かいました。いりくんだ湾をくねくねとめぐる道からの眺めはまるでノルウェーのフィヨルドのようでした。コトルはドブロブニクのように城壁に囲まれた港街です。城内を散策した後、城塞を登り中腹からの眺めを楽しみました。

コトル

コトルからフェリーで湾をショートカットしてドブロブニクに向かいました。国境に到着すると大渋滞で車が動きません。しばらく待っていましたが調べてみるとクロアチア側の入国審査官が一人しかおらず通過するのに4時間を要することが分かりました。国境を越えた所にタクシーが1台いたので急遽チャーターし、コトルから乗ってきた車を捨て、荷物を持って徒歩で国境を越えタクシーでドブロブニクに2時間遅れで到着することができました。まず民俗学博物館に行きましたがザグレブやスプリットに比べあまり見るものがありませんでした。しかし4階の展示室からのドブロブニクの眺めはなかなかのものでした。その後昼食を取って城壁を一周しました。1時間ほどかかりましたが絶景でドブロブニクに行ったら絶対に行くべきだと思いました。夕方歩いていると大聖堂で結婚式をしていました。式が終わり新郎新婦が大聖堂を出てくると、新郎新婦を中心に参列者がギターの伴奏で歌い踊る大騒ぎとなり、最後は国旗を先頭にピレ門まで歌いながら行進をはじめました。クロアチアの結婚式は賑やかでダイナミックでした。

ドブロブニク

翌日、市内から車で30分程の空港近くの村(Cilipi)で毎週日曜日に開かれる民族ダンスと刺繍の日曜市を見に行きました。村の中央広場に教会とコナバル民族芸術博物館があり、教会の入口前に客席が用意されていました。博物館は刺繍に特化しており、1階には養蚕や絹糸の製糸工程が展示され、2階には刺繍を施した美しい民族衣装が展示されていました。コレクションの素晴らしさ、見やすい照明、分かり易い解説、充実したショップ、ホスピタリティーにあふれたスタッフなど、小さいながら素晴らしいもので、ドブロブニクの民俗学博物館が期待はずれ(貧弱なコレクション、見にくい照明、無愛想なスタッフ)でしたが、大満足でした。広場のあちこちで日曜市が開かれ、刺繍を施した民族衣装を着た女性が刺繍を売っていました。ガイドブックにもでているドブロブニクの刺繍店の刺繍は観光土産然としていて買う気がしませんでしたが、こちらは素晴らしく、ドブロブニク刺繍を買うならここしかないと思いました。

コナヴル民族芸術博物館

11:15から民族ダンスのショーが始まりました。弦楽器の伴奏で6組の若い男女とおじいさん一人の明るく楽しいダンスです。最後に結婚式のカップルと付き人がでてきて全員で踊ります。

CILIPI 民族ダンス

12:00にショーが終わり、10キロほど離れたグルダ村郊外のレストランで昼食を取り、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに向かいました。途中のストラック村で2016年に世界遺産に登録された中世の墓碑をみて17時にモスタルに到着しました。

グルダ郊外のレストラン

ストラックの中世の墓碑

モスタルは三つの川が合流するヘルツェゴビナの中心都市、古くから交易で栄え、15世紀中ごろにオスマン帝国の支配下におかれため、トルコの面影が色濃く残るエキゾチックな街です。1993年のボスニア内戦で破壊され、戦後、平和の象徴として復活し世界遺産に登録されたスタリ・モスト橋は多くの観光客であふれていました。夕食をスタリ・モスト橋を見渡すレストランでとりました。食事中に橋の欄干から青年が眼下のネレトバ川に飛び込むのを見ることができました。翌日、改めて街を散策し、コスキ・メフメド・パシャ・モスクのミナレット(尖塔)に登りモスタルの全景を楽しみ、トルコの家でオスマン帝国時代の生活様式を見ることができました。

モスタル

12時にモスタルを発ち、清流と魚料理で有名なブラ・スプリングで昼食をとり、クラヴィス滝を経由してサラエボ空港に向かいました。クラヴィス滝は高さはあまりありませんが、ナイアガラのような横幅のある美しい滝です。しかし大勢の人が泳ぐ海水浴場のような賑わいで拍子ぬけしました。クラヴィス滝から山の中をぬけてサラエボ空港まで3時ほど到着しました。

ブナ・スプリング

クラヴィス滝

21:10発にサラエボを発ち、イスタンブール乗継で翌日の19時に無事成田につきました。

クロアチアは予想以上でした。内陸のプリトビチェ湖群国立公園も素晴らしかったのですが、一番気に入ったのは、アドリア海沿いの街々でした。ヨーロッパらしい歴史的な町並みと明るく美しい海が共存して他に類をみません。

観光的な要素を少し減らしもう少しゆっくりした日程にすべきだったと反省しています。特に最後のコトル、ドブロブニク、モスタルは1泊づつではなくドブロブニク3泊にしてリゾートライフを楽しむべきでした。コトルは魅力的な街でしたが国境の通過に時間がかかりすぎました。ボスニア・ヘルツェゴビナはモスタル以外は観光的にはそれほど魅力的ではありませんでした。スプリットからドブロブニクへの移動の途中、又はドブロブニクからサラエボ空港に移動する途中に、昼食を含み3時間ほど立ち寄るのが良いと思います。