アルザス(ミュウルーズ、コルマール、ストラスブール)

ルツェルンからバーゼル乗り換えでミュールーズに移動し3泊4日のアルザス地方観光をスタートしました。

バーゼル駅
ミュールーズ駅

ミュールーズ

フランス東部、ドイツとスイスの国境近くに位置するアルザス第2の町、18世紀から20世紀にかけて染織産業が栄え、フランスのマンチェスターと呼ばれてきました。

まず今回ミュールーズを訪問する主目的である染織博物館に行きました。18~19世紀の室内装飾、服飾デザイン画、染織見本を中心にヨーロッパを始めとする世界中の資料が約600万点も収められ、そのコレクションの豊富さ、質の高さにおいて、世界に類を見ない博物館です。膨大なテキスタイルのアーカイブからデザインをアレンジして商用利用できることからエルメスやサンローランなど世界の名だたるハイブランドも利用しています。

ミュールーズ染織博物館Musée de l’impression sur étoffes de Mulhouse

道に迷いながら歴史地区のレユニオン広場へ向かいます。広場の中央にはフランスでは珍しいプロテスタントの教会サン・テチエンヌ寺院、その向かいにはピンク色の旧市庁舎があります。

サン・テチエンヌ寺院
旧市役所
夕食はアルザス名物のシュークルートです

翌日から二日間観光タクシーをチャーターしてアルザスの美しい村を周りました。

エギスハイム

ミュールーズから40キロ、コルマールから5キロ、フランスで最も綺麗な村にの一つに選ばれたアルザスワインの村です。カラフルな街並みはおとぎ話にでてきそうです。

昼食にアルザス名物タルトフランべ(ピザに似ていますが、生地が薄く、発酵させない、そしてソースの代わりにチーズを使うことが特徴、トッピングは玉ねぎやベーコンでピザよりあっさりした味です)とアルザスワインを頂いてアルザス観光の中心都市コルマールで移動しました。

コルマール

人口6万8000人、アルザスでは第三の規模の都市で「アルザス ワイン街道の首都」と呼ばれ、旧市街には13~16世紀にまだドイツ領だった時代に建造されたドイツ風の木骨組みの街並みそのまま残っています。

プティット・ヴニーズ

翌日、コルマール近郊のカイゼルスベルクとリクヴィールを経由してストラスブールに向かいました。

カイゼルスベルク

2017年の「フランス⼈が選ぶお気に⼊りの村」にて第⼀位を獲得したアルザス地⽅屈指の⼈気観光地です。村の周囲を葡萄畑が取り巻き高台にお城があります。丁度お祭りが開かれており中世の騎士や可愛い子供達の歌を聴くことができました。

お城へ登る階段の八合目あたりからの眺め

リクヴィール

15世紀から16世紀の貴族の館が⽴ち並んでいます。中でもアルザスで最大25mの木組みの家が立派でした。お祭りなのか村の入り口でイベントが開かれ、スタンドでアルザスワインやビール、タルトフランべやソーセージが売られ、音楽にのってダンスを踊る人がいました。

リクヴィールからストラスブールに移動しました。

ストラスブール

フランス中東部のアルザス地⽅の中⼼、グラン・ディル(旧市街)に加え、2017年にノイシュタット(新市街)が登録拡⼤され、市の全域が世界遺産という世界でも稀な都市です。ホテルが旧市街のプティット・フランス地区の歩行者エリアにあったためタクシーがホテル前まで入れず、2分ほど荷物を転がして歩かされましたが、絶好のロケーションで散策を楽しむことができました。

ノートルダム=ド=ストラスブール大聖堂

旅行最後の夕食はアルザス料理で締めました

お土産

動画版もご覧ください(13分)

終わりに

以前からフランスのアルザス地方に行ってみたいと思っていました。クリスマスマーケットで有名な11月から12月とも考えましたが、やはりお花がきれいな春にすることにし、ゲイトウエー空港をチューリッヒにしたことからルツェルンにも寄ることにしました。そしてテキスタイル関連の工房や博物館がないかを調べてみると、ザンクト・ガレンに刺繍博物館、ミュールーズに染織博物館があることが分かりました。特にザンクト・ガレンは以前行ったドイツ白糸刺繍の村シュバルムとの関連があることが分かり、スイス3泊フランス3泊の日程がきまりました。

スイス国内の移動は鉄道を利用しました。なんとザンクト・ガレンにはチューリッヒ空港から直行列車があるのです。またスイスハーフフェアーカードという便利がものがありました。このカードを事前に買っておくと鉄道やロープーウェイなどが半額になります。また鉄道にはスーパーセイバーという運賃があり更に割引(合計で4分の1)になります。ただしスーパーセイバーは変更や払戻しができないので日程が確定するまでは手配しないほうがよいようです。手配はネットで簡単にできました。

アルザス地方の移動は、小さな村を効率的にまわるため、観光タクシーにしました。手配はネットでコルマールのタクシー会社数社に見積もりを依頼し、その中から回答が早く料金がリーズナブルなところにお願いしました。

ホテルはブッキングドットコムで手配しました。スイスは物価が高いので三つ星クラス、アルザスはスイスほど高くないので四つ星クラスとし、徒歩観光に便利な旧市街のホテルにしました。

食事はその地方らしいレストランで名物料理を食べるようにしました。スイスではチーズフォンデュやラクレット、アルザスではシュークルトやタルトフランべなど、一人前の量が多いこともあり前菜(サラダなど)とメインを一人前づつ頼み二人でシェアーしました。飲み物はビールがどこでも美味しく料金も手頃でした。おかげで二人で60スイスフラン/ユーロほど(一人当たり日本円で5000円から6000円)で済みました。

後期高齢者となり足腰がだいぶ弱り、以前のように歩き回ることが困難になってきましたが、これからも元気に旅行を続けたいと思います。