八ヶ岳と諏訪湖(小淵沢、上諏訪)
今年の4月4日に新宿駅新南口にオープンしたバスターミナル(バスタ新宿)から高速バスに乗りました。バスタ新宿は今まで新宿駅周辺に分散していた高速バスの乗り場を新宿駅新南口4階に集約したもので、JRからの乗り継ぎも良く広々としたロビーとチェックインカウンターが設備され非常に機能的で便利です。http://shinjuku-busterminal.co.jp/
日曜の下り中央高速道路は空いていて途中談合坂ICで20分の休憩をはさみ2時間半で八ヶ岳山麓の小淵沢のホテルに着きました。ホテルから歩いて10分、八ヶ岳リゾートアウトレットに行きました。小さな子供や犬をつれた若いファミリーで賑わっていました。超高級なブランドはあまりありませんがインポート系ファッションやスポーツアウトドア、生活雑貨、レストラン等64店舗が5500平米の広々とした森の中に展開し、買物しながら自然が楽しめます。http://www.yatsugatake-outlet.com/index2.php
ホテルからバスで15分ほどの平山郁夫シルクロード美術館に行きました。今回の旅行はこの美術館行くのが主目的でした。まづ特別展の「煌く布-金更紗と金糸織」を見ました。平山夫妻がインドとインドネシアで収集した金更紗(金を施したバティック)と金糸織(金糸を織り込んだ布)のコレクションです。我々夫婦も行ったインドのカッチ地方やインドネシアのジャワ島やバリ島などのもので、予想外で大変感激しました。1階には130回以上も訪れたシルクロードの取材と作品や最晩年の傑作「ルルド」の大作がありました。フランスの聖地「ルルド」で手に手にろうそくを持った大人たちの横向きの行列に子犬をつれた少女が正面を見つめる印象的な絵で、シルクロードの絵とは全く異なる画風に魅入られました。2階には砂漠を行くラクダの隊列の大作がならび圧巻です。同じモチーフを昼と夜の二枚に描き、向い合せて展示するという手法もユニークでダイナミックでした。
翌日は上諏訪に行き北澤美術館に行きアールヌーボーのガラス器の傑作を堪能しました。これぞエミール・ガレ、ドーム、ラリック、すばらしい、ため息がでます。特別展ではパートドヴェールという技法によるガラス器を見ることができ勉強になりました。さらに二階の展示室には文化勲章受章作家による日本画のコレクションを楽しみました。特に東山魁夷のヨーロッパを題材に青を基調にした「晩鐘」や緑を基調にした「ハイデルベルグ」の作品が印象的でした。http://kitazawamuseum.kitz.co.jp/index.shtml
タクシーで下諏訪に移動し諏訪大社秋宮の参道にある古民家を改装した蕎麦屋(苔泉亭)で天ぷらそばをいただきました。http://www.tamariya.org/taisentei/
昼食後、諏訪大社の下社の秋宮と春宮のニ社をお参りしました。Susieは若かりしころオルゴールで有名な三協精機(現:日本電産サンキョー)という会社に勤めていたことがあり、本社が諏訪だったことから諏訪には縁がありました。諏訪大社秋宮に行くと入り口の鳥居の前にサンキョーのオルゴールのモニュメントがあり懐かしい思いになりました。まづ出雲大社のような大しめなわがある神楽殿があり、その後ろに参拝する幣拝殿があります。その四隅に巨大な「御柱」が立っていました。7年に一度の天下の大祭と言われる「諏訪大社御柱祭」で16本のもみの大木が、4月氏子による勇壮な「山出し=木落し」の後、5月「里曳き」により社殿の四隅に建てられたものです。秋宮から中山道を1.1キロ歩くと春宮です。平日のせいか参拝者も少なく静かにお参りを済ますことができました。諏訪大社御柱祭の「木落し」でテレビで見て知っていましたが、その御柱が16本あり、四社の社殿の四隅に立てられていることは恥ずかしながら知りませんでしたので大変良い勉強になりました。http://www.onbashira.jp/about/taisha/
最後に諏訪湖の辺りに立つハーモ美術館に行きました。ルソーをはじめカミーユボンボワ、アンドレ・ボーシャン、グランマ・モーゼスなどの素朴派の作品400点を所蔵する個性的な美術館でした。http://www.harmo-museum.jp/